会長 渡辺 久夫
テーマ
Pay Forward
〜笑顔で繋がる地域循環〜
会長所信
2024年、新たに発行された新一万円札の肖像には、我が国で最初の商工会議所である「東京商法会議所(現・東京商工会議所)」の設立の祖であり、初代会頭を務められた渋沢栄一翁が描かれています。
これまで日本銀行券に描かれてきた偉人たちは、常にその時代ごとに求められる価値観を象徴してきました。渋沢翁が遺した「民の繁栄が、国の繁栄に繋がる」という言葉の通り、地域の発展こそが国を支える原動力であり、私たち青年経済人が受け継ぐべき精神でもあります。
茅ヶ崎も今、少子高齢化による働き手不足や後継者問題、気候変動による海岸環境の保全と防災、交通手段の多様化に伴う公共交通の利用者減少など、さまざまな課題を抱えています。
しかし同時に、このまちには、海・文化・音楽・人の温かさといった他にはない個性と魅力が深く根づき、今も茅ヶ崎らしさを形づくしています。私たち青年経済人は、こうした地域の特性を最大限に活かしながら、次世代へと笑顔と豊かさを循環させていかなければなりません。
その思いを込め、本年度のスローガンを
「Pay Forward 〜笑顔で繋がる地域循環〜」
といたしました。
“Pay Forward(ペイ・フォワード)”とは、受けた恩を返すのではなく、未来へと送りつなぐという意味を持ちます。先人たちから受け継いだ想いを、地域と次世代へ繋げていく。その精神のもとに、茅ヶ崎YEGは「3つの柱」を中心に活動を展開してまいります。
【ローカルファーストの観点】
グローバル経済が進む現代において、利便性を追い求める一方で、地域の価値が見えにくくなっています。
だからこそ、地域でできることを見つめ直し、地域を考え、地域でつくり、地域で支える「地域循環の仕組み」を築いていくことが重要です。
地域に根ざした企業や人々の力で価値を生み、温かいつながりの中で支え合う。茅ヶ崎の豊かさを象徴する地域経済の循環こそ、私たちが目指す”ローカルファーストなライフスタイル”です。
それは、自分らしく暮らし、働き、新しい価値観を実現する、誇れる生き方でもあります。
【シビックプライドの醸成】
茅ヶ崎には、海や文化、音楽などに象徴される独自の魅力とアイデンティティがあります。
まちへの誇りは、行政がつくるものではなく、私たち一人ひとりが育てるものです。茅ヶ崎らしい文化と誇りを自ら語り、磨き、育み、次の世代へと継承する。
そして、その誇りを行動に変える力こそが、次代の地域づくりを動かす原動力となります。
私たちがその先導役となり、地域文化を継承しながら、人と企業とまちが共鳴する”茅ヶ崎ブランド”を築き上げ、誇りを生き方として体現してまいります。
【ウィルビーイングの実現】
経済的な豊かさだけでなく、物質的な充足よりも心の豊かさが求められる時代へと変化しています。
人が自分らしく生き、働く喜びと生きる豊かさが調和する、笑顔あふれる”幸福循環型の地域社会”を築くことが大切です。
経済的な発展の先にあるのは、”笑顔の総量”で測られる幸福だと私たちは考えます。
茅ヶ崎の持つ自然のやさしさと人の温かさを活かし、一人の笑顔が誰かの幸せに繋がり、その幸福が地域全体へと広がる。それこそが、私たちの目指すウィルビーイングなまち、茅ヶ崎です。
令和という号には、「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味が込められています。まさにこの言葉は、海と音楽と人が調和し、”おしゃれでスローライフなまち”として知られる茅ヶ崎にふさわしいと感じます。
価値観が多様化する時代だからこそ、私たち青年経済人が地域を想い、誇りを持って行動し、心豊かに生きるまちを創ることが大切です。
この志を胸に、茅ヶ崎YEGは「Pay Forward」の精神で、これまでにいただいた恩を次世代へと送り、笑顔で繋がる地域循環を実現してまいります。




